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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(7)

-事件はお茶の間で起こっている!-....場内(笑)でした。
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TRVAさんでは、こんな事件に巻き込まれたワンちゃんも来院したそうです。

【Case1】引っ越し後、荷物の整理中に5歳のMダックスの子(7キロ)が中国土産の高級ウーロン茶を食べてしまっていた。
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【Case2】自宅でお父さんの晩酌中に、9ケ月のミックスの子(10キロ)がテーブルの上の日本酒を飲んでしまった。
飲んだ量は不明だがおちょこは空だった。
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これからの季節はBBQをすることも多くなるのでくれぐれもお気をつけください。
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他には
●朝顔や紫陽花も口に入れさせてはいけないそうです。
●人間のスポーツドリンクは飲む輸液のゆなものなので良いのですが、糖分が多いので、どうしてもたい時には水で倍くらいに薄めると良いそうです。が....
それよりもワンちゃん用に作られているペットスエットをどうぞ(*゚Ω゚)/ウィッス!!(宣伝)

以上、とっても為になる楽しいセミナーでした★('-^v)
TRVA夜間動物医療センターの中村 篤史院長や関係者の方に感謝ですm(__)m
こんなに勉強になるセミナーは、是非第二弾、三弾もお願いしたいものですネ(^_-)-☆


7月8日(日) 18:00〜20:00 成城 成城ホール での「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナーもありますので、お近くの方は是非どうぞ♪

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最後に....(前にも書きましたが)
べべちゃんの兄弟ワンは、BBQの炭が燃えやすくする為の【着火剤】で中毒をおこし嘔吐.下痢をし、懸命な治療も及ばずあっという間に亡くなってしまいました。
肉汁やタマネギの汁がこぼれ落ちていい匂いの、河原に放置されたBBQ後の炭を食べてしまった為です。
(炭そのものに毒性はありません。着火剤が毒です。)

どうぞワンちゃんを他のグループのBBQ跡には決して近づかせないようにしてください!
着火剤を使っていたかもしれませんし、竹串や腐ったお肉や食べ残しのウインナーが落ちているかもしれません。
お肉を入れてあったビニールやラップ、いい匂いのアルミホイルも落ちているかもしれません。
炭に着火材を使っていなくても、肉汁やタマネギの汁たっぷりしみこんでいい匂いの炭をうっかり口にしてしまうかもしれませんから。

また、自分達の色々は、爪楊枝1本まで全て綺麗に持ち帰らないとですよね。
自然保護の為にも、ワンコのためにも。
....ひいては自分の子の為になりますから。。。

「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(6)

ワンコが食べてはいけないものはご存知ですよね。
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んっ?と思ったのは左下の【アボガド】
アボガドはたくさんでなければ問題ないですが、食べ過ぎると良くないそうです。
【ブドウ】は腎臓を悪くするそうです(ワンコは)
ピスタチオ等どの【ナッツ類】もNGです。

ワンコが食べてはいけないものといったらまずは【チョコレート】
チョコレートのカカオのテオブロミンとい成分がワンコにはNGです。
カカオ分の多いダークチョコレートほどダメです。
ココアもダメです。

では、どのくらい食べたら危険なのかは、ナショナルジオグラフィックのここで調べてみてください(英文です)
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チョコレートと並んでワンコがNGなのは【タマネギ類】
タマネギ中毒は、タマネギに含まれる(毒物)アリルプロピルジスルフィドによって赤血球が壊れ、貧血が起こるそうです。
タマネギ入りのハンバーグや、タマネギと一緒に調理したシチューのお肉やジャガイモをあげてはいけないのは有名ですが、
何が入っているかわからないお子さんや、お料理をしないお父さんには「ワンちゃんにあげてはダメよ」とちゃんと教えてさしあげないとですね。
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【乾燥茶葉】もとっても危険だそうです!
(ママは恥ずかしながら意識していませんでした(ToT)ゞ)
紅茶、緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶、プーアール茶等の全ての乾燥茶葉はカフェイン中毒を起こすそうです。
もちろんコーヒーもダメです。
液体になったお茶は薄まっていますが、とはいえあえてあげる必要はありませんよね。
※麦茶は大丈夫だそうです。(妊婦さんもOKですよね)
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そして【アルコール類】
ビール、日本酒、ワイン等、みんなダメです。
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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(5)

とにかく一番重要な事は
【すぐに獣医さんに連絡し行く】ことです!
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こんな症状が出たら、何かが詰まってしまったサインです。
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小型ワンちゃんは、いつもは大丈夫なこんなものが食道に詰まってしまうこともあるそうです。
右端は釣り針です(汗)
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飲み込みやさんや壊しやさんは、以下のものは避けましょう。
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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(4)

なかでも紐状異物はとても危険だそうです!
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高級ティッシュは、柔らかさをだすためにショ糖(だっかかな?)を使用しているので、甘くて美味しいそうです。
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梅干しや、桃の種、とうもろこしの芯は方面がザラザラしているので腸壁を削り取って破ってしまったり、腸閉塞になったりととても危ないそうです。
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大好きなパパやママのニオイがついたものも、つういじりたくなりますよね。
意外だったのは湿布薬!
あんなスースーした香りの物を、食べてしまう子って、少なくないそうです。
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胃がむかむかする時に、自ら草を食べて吐く事はありますが、それだってたくさん食べると詰まってしまうんですねー(汗)
石ころを食べちゃう子もいるそうです。
ボール遊びをしていると、おヨダで小石や砂がボールにつきますが、そんなのだって度重なればけっこうな量になるかもしれないから気をつけないとですね。
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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(3)

吐かす事ができない尖ったものなどは内視鏡で取り出します。
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TRVAさんでの内視鏡実績。
アブストロニックって、出っ張ったおなかをブルブルしてへっこませるものですが、その貼付けるゴム部分を食べてしまった子もいるんですね(汗)
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毒物、薬物等の誤飲の時は胃洗浄が必須です。
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大きいもの、詰まってしまった物は最終手段の開腹手術です。(腸閉塞など)
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開腹手術となってしまいがちは異物はこういうものだそうです。
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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(2)

獣医さんでの催吐処置は注射1本なので安全です。(止血剤の副作用で吐かせる)
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山奥でどうにもならない時や、夜間診療をしてくれる所がない場合はオキシドールや食塩を使用するしかないですが、胃が荒れたり、心臓、腎臓に負担がかかります。
(食塩は腎不全や心臓疾患を持っている子はダメ!)
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(1)でも触れましたが、催吐させるのは、胃の中に吐かせるべき異物が存在する事が絶対条件です。
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胃から十二指腸.小腸への入り口の「幽門部」を通過した物は吐かせることはできません。
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なるべくだったら開腹手術をせずに異物をとりのぞいてあげたいものです。
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「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナー(1)

前にブログでご紹介したTRVA 夜間救急動物医療センター主催の「家族みんなで、STOP誤飲!」セミナーに参加してきました!

講師はべべももいもお世話になった事のあるTRVA 夜間救急動物医療センターの中村院長。
とても盛会で、2時間という時間を感じさせない、為になって&とても楽しいセミナーでした(^^)v
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お話ししたいことがたくさんありすぎるので....
中村先生の許可を頂いて、講義で使用された先生お手製のわかりやすい説明を画像でアップします。
きっと為になりますから、みなさんぜーんぶ見てくださいね!


こんなユーモアあふれる画像からはじまって、思わず笑いがこぼれてなごやかにスタート♪
(ワンちゃんがタバコを吸ってお酒を飲んで、泥酔しているところ)
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誤飲しやすい犬種は
1位 フレンチブル 7.1%
2位 ゴールデン  6.3%
3位 キャバリア  6%
4位 ラブラドール 5.3%
5位 トイプードル 4.5%
だそうです。
あとで出てきますが、小型犬は普段食べているリンゴ等の果物や野菜をつまらせることも多いそうです。

夜間動物病院来院の誤飲物ランキングは
1位 人体薬←ちょっと意外でした。
2位 チョコレート(バレンタインの2月が圧倒的に多いそうです。それとクリスマス)
3位 鶏骨(裂けて縦割れするので)
4位 爪楊枝、竹串(お土産の焼き鳥ごととか)
5位 ネギ類


「誤飲」の診察の流れは「誤飲」した物によって異なります。
物によっては催吐処置ができない(してはいけない)場合もありますが、
催吐処置ができるものであれば、吐かせてしまうのがワンちゃんが受けるダメージが一番少なくてすみます。
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竹串等は内視鏡でとることができることができるので、開腹しなくてすみます。
大きい物や、時間が経って(12時間くらい)胃を通過してしまったものは、開腹手術でないととれません。
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ここで何より重要なのは
★「誤飲」してしまった場合は、【すぐに動物病院に連絡し、行く】ということです!
★その際には、「誤飲」したものと同じ物や破片を必ず持って行きましょう。
現物があれば、レントゲンに写るか?などの判断をすぐに獣医師ができます。
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それと、本当に「誤飲」したのかも重要です。
もいちゃんはママの勘違いでお塩やオキシドールを飲まされてひどい目にあいましたからね(;´▽`)