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ベベの治療28日目-【小脳梗塞】と診断(発症から10日目)

一般診療は午前中だけだったのかな?...夕方の待合室は我が子のMRI検査が終わるのを待つご家族だけ。

一組帰り、また一組帰り、ついにわが家が呼ばれた。
絶対大丈夫と思いながらもドキドキしながら診察室に入ると、べべはしっかり立って待っていた(*^~^*)
こちらにかけより、先生とのお話がはじまると少し安心して緊張がとけて疲れがでたのか床に伏せた。
麻酔からさめてどのくらいだろう。
人間だったらとてもじゃないけどすぐになんて立てないだろうに、ワンコってすごいね。
頑張ったね、ベベちゃん。
偉いねベベちゃん。

そしてMRIの現像を見せてもらいながら診察結果が告げられた。
【小脳梗塞】です。

脳は左右対称なので、対象ではない箇所があればそれが病変部分なんだって。
(たぶん仰向けに寝て、輪切りに撮ったところ)
梗塞が大きいと、白っぽい点ももっと大きいんだって。
ファイル 685-1.jpg

(たぶん仰向けに寝てスライスするように撮ったところ)
こんな小さな病変で立てなくなっちゃうのね....。
でも軽度の梗塞で良かった!
ファイル 685-2.jpg

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脳梗塞とは?(簡単でわかりやすい某HPから引用させてもらいました/人間用)
脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気。
脳梗塞は詰まる血管の太さやその詰まり方によって3つのタイプに分けられる。
症状やその程度は障害を受けた脳の場所と範囲によって異る。
・【小梗塞】脳の細い血管が詰まって起こる脳梗塞
日本人に最も多いタイプの脳梗塞で、主に高血圧によって起こる
・【中梗塞】脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞
動脈硬化(アテローム硬化)で狭くなった太い血管に血栓ができ、血管が詰まるタイプの脳梗塞。動脈硬化を発症・進展させる高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が主因。
・【大梗塞】脳の太い血管が詰まって起こる脳梗塞
心臓にできた血栓が血流に乗って脳まで運ばれ、脳の太い血管を詰まらせるもの。
原因として最も多いのは、不整脈の1つである心房細動。
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以上、人間用。


で、ワンコはどうかというと(以下長谷川先生との質疑応答)
●小脳梗塞は高齢犬ならどの犬種でも起こりうるが大型犬、特にGRは多い。
人はコレステロール、高脂血症、心臓にできた血栓などが原因だが犬の原因はわかっていない。
●ベベはフィラリアをしているし少し心臓が肥大気味で心臓の機能がよくないのが多少関係しているのかも??血の塊ができる?
(肺もフィラリアをしているのできれいではない)
●つまる血管の太さによっても程度が違う。
●細い血管でも腫れるので悪い症状を起こす。
が、ベベは幸い軽度であった。
なので左傾斜はするが、ベベは早く立てたし日に日に少しだけど良くなっている。
●ベベのは【すでに終わった病変である。詰まった血管が死んで消滅したらおしまい】
自然に良くなり、命にはかかわらない\(^O^)/
良かったですねって言ってもらえた(^o^)v
●再発の可能性はある。
が...年齢を考えると再発する前に他の病気になるかも?
●血管拡張剤、抗凝固剤などあるが、歳の子に試してどれだけ効いたかどうかなどのデータもないし....効果がないかもしれないのでムダになる。。
個人的には薬の副作用を考えると、何かしたいのであればサプリなどにとどめてみてはと思う。
●極端に言うと、小脳は半分とっても残りの半分が学習してくれるので大丈夫。(リハビリは相当大変だが)
●脂肪織炎の今後の治療にステロイド使用は問題ない。
(ステロイド使用との小脳梗塞との因果関係はない。今回のべべはたまたまステロイド使用後に小脳梗塞になった)
●呼吸が速い・荒いは、小脳梗塞により小脳が腫れて脳幹を圧迫し、呼吸中枢を刺激して呼吸が荒くなっているのかもしれない。
●脳は左右対称である。対象でないところがあればそこが病変箇所である
●べべの病変は真ん中より1〜2ミリ左寄り。(この位置の病変だとマヒは左にでるはず?)
ひとつだけ解せないのは、ご家族は左に傾斜するけど右足がきかないと観察したこと。
かかりつけの先生は左であると見立てなので、そうであれば説明がつく。
べべは歳だし、変形性脊椎症もあるので右足は関節などの問題なのかも。
●口の中の潰瘍は、歯が当たって炎症が出来てそれが潰瘍になったようである。
今日とって病理に出してくれた。
根本を解決(あたっている歯を抜く)しないとまたなる。
●夜10時まで飲食しないで。その後はOK.

等々、こちらの質問に、素人でもわかりやす言葉と説明で丁寧に的確に答えてくださった。
長谷川先生、本当にありがとうございました。


可能性のある病気のなかで、一番軽いというか、一番たちの良い病気だったべべちゃん。
本当に良かった\(^O^)/
時間がかかっても良いから、左傾斜や軽いマヒっぽいのを治して、消化器や肝臓・腎臓を守りながら脂肪織炎の治療をして、すっかりよくなろうね★('-^v)
きっときっと完治出来るね。
良かった。。。。

帰りの車では、ママのたくましいあんよを枕に安心出来たね(*⌒O⌒*)
(往復運転代行を頼んだ)
長い長い一日だったけれど....頑張った甲斐があった。良い日になった。。。。
ファイル 685-3.jpg

事務所に戻って、良い結果をみんなともいたんに喜んでもらったよ〜\(^O^)/
(もちろんすぐに実家やスタッフには電話で吉報を知らせた)

夜の10時までお水は我慢!我慢!
お水皿の前で陣取っているべべちゃん。
もうちょっとの辛抱だからね!待ってね。
ファイル 685-4.jpg

長谷川先生は10時っておっしゃったけど、ママの我慢の限界で9時50分にお水あげちゃった(^^ゞ
吐いたりむせたりしないようちょっとずつね、とはいえもっともっと飲みたくて間をあかせながらH4O(水素水)を600〜700ミリリットルくらいは飲んだかな。
今日ばかりはもいちゃんがお皿にお顔をつっこんできても譲らずに、ひたすらお水を飲んでいたベベちゃん。
お水はおいしいね。良かったね(*⌒O⌒*)
ごはんもむせたり吐いたりせずにちゃんと食べられたよ(o^-^o)
ファイル 685-5.jpg
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●本日はステロイドなし(日獣でMRIのため)
●免疫抑制剤シクロスポリン(サンデミュン)8回目=夜10時に家で飲ませた
●ガスター(夜家で飲んだ)
●ウルソ2錠家で飲んだ
●チラーヂンなし(MRIのため)
●ゼナキル家で夜10時に飲ませた

ベベの治療28日目-【MRI検査】

本日のMRI検査に向け、昨夜10時から飲食禁止のべべ。
お薬の副作用?にくわえ、ハアハアが時たまにひどくなるベベは、とにかくお水を欲しがる。
2ケ所に置いてあるお水皿置き場を渡り歩き、お水が入っていないとママに訴えるけど....あげられないの。ごめんねベベちゃん。
(麻酔時に胃に何か入っていると、麻酔時に吐いたりして気管支に入れたチューブに吐瀉物がつまったりすることもあり危険だったりするらしい)

そして9時半に出発。
MRI検査を受けに日本獣医生命科学大学(日獣)に向かった。
(MRIは15時30分の予約だけど11時に来るようにのご指示。)
今日はそんなに暖かくなかったの良かった。
暖かいとよけいにハアハアしちゃうものね。

空いている裏道を走り、1時間ちょっとで到着。
駐車場の芝生でおしっこをさせてもらおうとおもったら、なんと2日ぶりにうんちができた!
ほとんど一人でうんちできたよ(^o^)v
もう12時間お水を飲んでいないのでおしっこはでなかった。
ファイル 684-1.jpg

わが家は大学病院に診てもらうの、実はこれが初めて。
麻酔の不安と、悪い診断がでたらと....落ち着かない。

ここが日本獣医生命科学大学。通称「日獣」(日本獣医畜産大学から学校名が変わった)
立派ね〜。
一説によると、今の日本の獣医学界では一番とか...。
右の通路を歩けば、なだらかなスロープになっていて階段を使わずに院内に入れる。
ファイル 684-2.jpg

ベベの診察とMRIは、脳神経外科の長谷川先生がしてくださる。
脳神経外科の専門の先生に診ていただけるにはまことに頼もしいかぎりだ。
受付けをすませ、ながいき動物病院からの紹介状と経緯・検査結果、レントゲンなどの資料もお預けして待合室で待機。
ファイル 684-3.jpg

【診察】
間もなく診察室に呼ばれた。
長谷川先生の後ろには4〜5人のお若い先生方がいらっしゃる。
(白い巨塔みた〜い)
長谷川先生は持参の資料をご覧になり、会話の中で色々な質問をされた。
ママは今までの経緯や状態を正確にお伝えしようと懸命にお話しした。
ナックリング検査をしたり、今のべべの歩き方(傾き方)を診てくださるために、処置室側を助手の先生方と歩いてみてくださったりもした。

(以下、専門知識の全くないママの記憶の糸と走り書きメモがもとなので間違っていたらすみません)

そして、長谷川先生がおっしゃったのは、べべは以下のうちどれかだと思う。
①【左三半規管の異常】(前庭疾患含む。眼振のない前庭疾患もある)
②【小脳梗塞】普通は左に傾くと他も全て左が悪くなる。
でもベベはお母さんの観察では右足がマヒっぽくなっているとのことなので脳梗塞が小脳に起こった可能性あり。
小脳がやられると左(または右)傾きしながらも、右(または左)にも症状がでることもある。(発症部位によって異なる)
 ②は自然に治る。(程度によってリハビリは必要)
③【脳腫瘍】脳は柔らかいので、腫瘍ができても大きくなるスピードがゆっくりだと“逃げることが出来て”症状がすぐに出ない。
小脳が大脳をカバーする力もある。
でもだんだん腫瘍が大きくなって小脳がカバーしきれなくなると急に症状がでる事がある。

.....③ではありませんように!
.....ママはは知識がないので②の小脳梗塞の「梗塞」の言葉にびっくりし、①だったらいいなと思った。
結果としてはべべちゃんは②の【小脳梗塞】で、これが3つの中で一番良かったんだよね(^o^)v

検査にあたっては
●ベベは肝臓の数値がよくないので、検査にあたっての麻酔は肝臓に負担の少ない麻酔を使う
●事前に水分補給の為に強肝剤入の点滴するのでこのまま預かる(11時半頃だったかな)
●麻酔で良くなりかけた症状も一度リセットされてしまうので、一時的に2〜3日症状が悪化することがある
●口の中もせっかく麻酔をかけるので潰瘍をみてみる(結局はがしてとってくれた)
●MRIで脳に異常が発見されなければ、せっかく麻酔をかけるので長くなりすぎない程度で首から下、胸などもみてみる(結果、小脳梗塞があったので頭だけになった)

とのこと。
麻酔から覚醒して結果がでるのは17時半から18時頃になるので、それまで待機。
万一に備えて携帯電話番号を記載した。

ただ待つ事しか出来ない7時間弱は長かった。
でも、電話がないので大丈夫なんだろうと思った。
何より長谷川先生はMRIの前に、可能性としては1.三半規管の異常 2.小脳梗塞 3脳腫瘍の順で、脳腫瘍の可能性はとても低いと診断してくれたので、ものすごく気が楽になって、朝家を出た時よりずっとずっと希望をもった明るい気持ちで待てた。
(もちろんドキドキしたけれどね)

来る途中、きれいに咲いた桜並木を抜けたりしたけれど、桜が目に入らなかった。
でも、待ち時間にファミレスの窓からみた桜は美しいと思えた。
ファイル 684-4.jpg

【おまけ写真】
今日は昨日より調子よく、驚くほど速く歩けるベベ。(たまにふらつきはあるが、小股で速くチョコチョコ歩く)
ファイル 684-5.jpg

ベベの治療28日目-MRI検査/小脳梗塞だから大丈夫(^o^)v

今日ベベちゃんは日獣(日本獣医生命科学大学付属動物医療センター)でMRI検査をうけた。
その結果は【小脳梗塞】。
自然に治ってくれるって!!!!!!!\(^ω^\)( /^ω^)/

心配&応援してくださったみなさん、お空のムーちゃん、ぶーちゃん、べっちゃん、きゃっちゃん、ありがとう!!!!!

肝臓の数値がよくなかったりするので脂肪織炎の治療は慎重にしないとならないのでまだまだこれからだけど、とりあえず脳の重大な病気ではなかったので本当によかった!!!!!!!\(^ω^\)( /^ω^)/(^o^)vp(`ー´)q

取り急ぎ嬉しいご報告まで=*^-^*=♪