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強い子 べべp(`ー´)q

べべちゃんは、よっぽどおうちに帰りたかったのだと思うよ。
駐車場について抱き下ろしてあげようとしたら、押さえる間もなくいきなりポンて放物線を描いて飛んだの(汗)
幸い怪我はなかったけれど着地に失敗して転んでしまって、おおいに心配したしビックリもしちゃった。
麻酔から覚めてまだそんなにたっていない老犬のどこに、そんな勢いと力があったのだろう。
一刻も早くお家に戻れば、もう病院に取り残される事もなくて安心だと思ったのかもね。

まずは少しずつ...ほぼ48時間ぶりのお水。
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少し落ち着いて「まったくジョーダンじゃないワ」とふてくされる元気がでてきたべべちゃん。
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いっぺんにたくさん食べてはいけないので、最初はジョイントセーフ(カンガルー肉)に、麻酔のダメージを少しでも軽くするように肝臓や腎臓の為のホメオパシーをまぜまぜ。
約48時間ぶりの食べ物を、美味しそうに一生懸命たべてくれました(#^o^#)
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時間をあけて、夜ごはんは先生の指示でいつもの半分くらい。(本当は3分の1っていわれたけど、食べたそうだし調子も良いので半分。)
お散歩にもちゃんと行って、落ち着いてぐっすりねんね。
すでにいつもの調子に戻りつつある、強い子べべちゃんでーすp(`ー´)q
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【べべおねーちゃんを見つめながらのもいちゃんのひとりごと】
昨日えんちょくから帰ったらパパもママもべべおねーちゃんんもいませんでちた。
もいちゃんは、もいちゃんだけおいてみんなで美味しいものを食べに行ったんじゃないかと心配でなりませんでちた。
でも、パパとママだけ帰ってきた時、食べ物の匂いはしなかったので、なーんだ、違うんだって思いまちた。
ママがもいちゃんに「べべおねーちゃんはヒトリで頑張ってるんだよ。今頃どうしてるかね」って何回も言ってまちたが、もいちゃんはよくわかりまちぇんでちた。
えんちょくで疲れていたので、もいちゃんはべべおねーちゃんがいるとかいないとかもよくわからなくてねんねしてまちた。
朝おっきしてもべべおねーちゃんはいなかったと思いまちゅ。
またパパとママがお出かけして、もいちゃんはまた置いて行かれたのでクンクンいいまちた。
もいちゃんは事務所でスタッフのおねーちゃんと良い子にお留守番ちまちた。
夕方べべおねーちゃんが帰ってきた時、嬉しかったけどやっぱりよくわかりまちぇんでちた。
でも、いつもみたいな毎日になったっていう事はわかって、なんか心が安心ちまちた。
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もいちゃんはべべおねーちゃんが大ちゅきでちゅ(●^_^●)

【2月4日】べべの食道に腫瘍-検査2 おかえり!

べべちゃん、N大学動物病院で11時〜13時くらいに内視鏡検査と超音波と、造影剤を使ってのCT検査、及び生検もしました。

麻酔がかかっている間、心拍が不安定になったりすることもなく、麻酔からちゃんと無事にめざめてくれたべべちゃんです(^^)v

内視鏡と超音波の結果。

●粘膜はキレイである(ということは、粘膜を残せるしガンの可能性が低いので良い事)
●食道の最後、胃の噴門部にできている(手術でとることによって、食道と胃の筋層を傷つけるので、胃の入り口の絞まりが悪くなって逆に吐出するようになってしまう可能性もある。)
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●筋層からの腫瘤である(右胸部を開胸しアプローチし、【くりぬき手術】/むしりとるように鈍性摘出を繰り返すので出血が多い。あがりが悪いのでこの場合メスは使わないほうが良い)
●平滑筋腫か平滑筋肉腫。平滑筋肉腫に近い平滑筋腫かも(平滑筋肉腫は転移など少ない。食道にできたものは良性か悪性かより、手術・術後管理の困難さと後遺症がより重大な問題。)
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MRI画像はこちら

●内視鏡の抜き差しは大変ではなかった。
現在、食べ物はちゃんと通過出来ているという事実も重要である。
●手術したことによる後遺症(食道や胃の筋肉が損傷し絞まらなくなった場合)で吐出する用になってしまった場合、テーブルなどに手をつかせ「立たせて」ごはんを食べさせないとならない。
●表面をつまんで病理検査に出しているが、粘膜はキレイなので、「粘膜」という結果がでるだけで、腫瘍そのものが良性か悪性かの結果はでないと思われる。


手術をしなかったとして
---このままでいつ食べられなくなるか、べべの寿命まで大丈夫かは誰にもわからない---

手術をしても
今は吐かずにちゃんと食べる事ができているが、手術をすることによって吐出するようになるかもしれない。
どちらがべべの生活のクオリティーを高く保てるのはわからない。

これはCTで横から見たところ。
黒い線は食道で、指先の白い塊が腫瘍。
そのすぐ下の大きな黒い部分は胃。
胃の入り口(噴門)に接するような位置にできていることがよくわかる。
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●今回検査の為に麻酔をかけたし、手術予定がたてこんでいるので、もしもべべちゃんが手術をするとしたら2~3週間後である。
●手術に関して年齢は気にしなくて良い。術後の管理は慎重に行う。12日間くらいの入院が必要である。(経口で食べられるようになるのは12日後くらいから)
●べべちゃんは入院中は落ち着かなかった。暴れたりはしなかったが立ったり、床を掘ったり。表にいってもおしっこもしなかった。

べべを担当してくださった先生はとても優秀で冷静な方で、超ご多忙ななか素人にもわかりやすく丁寧に説明してくださいました。
また、べべを直接担当してくださったお若い女医先生はとても親切な方で、入院中のべべをよく見てくださり、どんな些細な質問にも丁寧に答えてくださいました。
ありがとうございましたm(__)m


検査結果をきいた後、待ちに待ったべべちゃんをお迎え!
べべは麻酔後にもかかわらず、けっこうしっかりした足取りで出てきました。
気が張っていたのだと思います。

そもそも我が家は、べべちゃんの腫瘍を手術でとってもらうつもりでいました。
その準備の為の検査でした。

しかし
表に出て(点滴をしていたので)たくさんたまったおしっこをして、車に乗せたべべちゃんの疲れきったこのお顔。
一気に倍も歳をとってしまったかのようです。
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このお顔を見て、パパとママは瞬時に「手術(12日間の入院)は無理」と思いました。
きっとべべちゃんは手術に耐えてくれるでしょう。
でも、12日間の入院はべべの心を痛めてしまい、治るものも治らなくなってしまうかもしれません。
(もいのような性格の子なら、入院出来ると思います)


ですので(今のところ)手術はしないと決めました。

我が家の車の中でさえ、まだ安心できずにいるようで、体は疲れきって目は閉じるものの、すぐに起き上がってしまいます。
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べべちゃん、知っている人が誰もいないところでの1日は不安だったね。
きっとゆうべは一睡もできなかったんだろうね。
痛いよりも、痒いよりも、きっとずっとつらい思いをさせちゃったね。
ごめんね。
おうちに帰ってゆっくりしようね。


このままで、ずっとニコニコで、べべの寿命まで美味しいものをたくっさん食べ続けますように。

手術をしないと決めたら、例の腫瘍と共存し、腫瘍には良い子にしてもらわないといけないので、
べべちゃんの食道の腫瘍を「Qちゃん」と名付けました(^^ゞ
Qちゃん、これ以上大きくならずにいい子にしててね。
べべちゃんの食道をふさいじゃわないでね! お願い!!

【2月3日】べべの食道に腫瘍-大学病院で検査1

今日は万難を排してのN大学動物病院でのべべちゃんの検査日。

麻酔をかけて内視鏡検査と超音波検査と、場合によっては造影剤を使ってのCT検査の予定でした。
数日前から麻酔に備えてホメオパシーをあげ、ゆうべは先生の指示通り、やはり麻酔に備えてごはんは21時に食べ終え、22時からはお水もなし。
スタッフはよく御利益があると有名な「芝大神宮」さまにわざわざ行ってくれて、べべちゃんのために治療・手術御守りを頂いてきてくれました('-'*)アリガト♪
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前の晩は緊張してしまって寝つかれずママは寝不足、パパはもいちゃんに乗られて金縛りにあうし。
それでも約束の1時間前についてスタンバイ。
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ところが!
何かの行き違いがあったようで??、今日の検査は4時間かかってレントゲンと血液検査と心電図だけ。
(大学病院でじゃなくてもできるし。。。合計で7時間かかったし。)

内視鏡検査と造影剤を使ってのCT検査は明日の予約だったそうで(☆_★)
じゃあ、なんで今日呼んだのか摩訶不思議だったけど....後になって考えるにどうやらこちらの大学病院は麻酔をかける場合は検査でも“手術”扱いで1泊する必要があるような?。だから14時という遅い時間指定だったのかも。
心構えも都合を整える必要もあるんだから最初に言ってくれたらいいのにね。
親はみんななんとか都合をつけて我が子の為に頑張るし、??って思っても我が子の為ににこやかに聞き入れるしかないけど、誰だって仕事もあって自分の都合だけでは動けないんだからいきなりに対応するのはものすごーく大変。
(今回遠方よりのアポをキャンセルさせてもらった皆さん、本当にすみません。)
病院側はもっとお忙しいんだろうけど.....親は我が子のために最大限の努力をしているってわかってくれるといいねぇ。。。

とういことで......べべちゃんは替えのパンツも歯ブラシもパジャマも化粧品もごはんもな〜んにも持っていないのに、予期せぬ1泊検査入院をすることに(汗)
(お水(H4O)はいつも持っているのでおいてきたけど、結局水分補給は点滴のみ。)

本当はね、突然の入院をしなくてはならないという事だけでなく、先生との色々の会話の中で、麻酔時間を少なくする方法をとるかどうかでまず悩んだの。(今回は麻酔よりも、手術の難しさと術後の管理が大変なんだけど....)
内視鏡検査と造影剤を使ってのCT検査で麻酔を2時間かける必要があるんだって。
手術は(やってみないとわからないけど)4時間くらい。
数週間あかせて麻酔の合計は6時間。

検査と手術を一緒にすると、麻酔の合計は5時間弱ですむらしい。
手術を早期にするかもう少し様子をみるかだかでなく、いっぺんにするか分けてするかでもパパとママの意見が割れたの。

かかりつけのながいき動物病院さんにも電話で相談し、結局は、“本来の今日の目的”を果たす為に1日入院して明日【内視鏡検査と超音波検査と、造影剤を使ってのCT検査】をしてもらうことに。

べべちゃん、はじめての1泊入院です。
今まで何回か手術をしたけど、べべは入院が苦手だから入院せずに夜帰ってきておうちでねんねして、翌日からは通院で付き添って半日入院してたのね。
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でも、今日は予期せずにはじめてお泊まり入院する事に。
大丈夫かなぁ。
不安がらずに落ちついていてくれるかなぁ。
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「べべゆうべからごはん食べていないしお水も飲んでいないのに、今日もごはん食べられないなんて信じられなーい。
べべ帰ってごはん食べてデザートにイチゴちゃんも食べるしぃ。」
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べべちゃんの言うことはもっともだけど、これからもずっとずっと美味しいものをたっくさん食べられるために、まずは検査をしようね。
今日届いた大きなイチゴちゃんはちゃんととっておくからね♪

べべちゃん、検査頑張ってね。
明日お迎えにいくから。

いい検査結果がでますように。

【1月31日】べべの食道に腫瘍-バリウム飲んでレントゲン

べべちゃん、N大学動物病院からの連絡待ちをしています。

少しでもべべちゃんの症状を把握する為に、今日は
●バリウムを飲んでのレントゲン検査をしました。
思うようにバリウムを飲んでくれたかったみたいだし、すぐに食道を通り越して胃にたまるのではっきりとはわからないけど.......
通りの良さから食道の粘膜はキレイそう。
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バンザイして。
白い筋は胃に溜まったバリウム。
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べべちゃんの腫瘍は、
1.食道の粘膜面にくっつくようにできているか
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2.しょう膜面に入り込んでいるか
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3.しょう膜面か表に出来ていて食道を圧迫しているか=その場合は粘膜は無事。
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食道の一部をとると、うまく蠕動運動ができなくて大変になるみたい。
少しでも手術がしやすくて治りやすい状態でありますように!!!!


●血液検査は
赤血球数がちょっぴり低め・GGTとコレステロールがちょっと高めなくらいで他は良好。
これなら必ず手術に耐えてくれるね。


●べべちゃんの診察中に、ちょうどN大学動物病院A先生から電話がかかってきて、2月3日(木)に内視鏡検査(麻酔をかける)をすることに決定。
(場合によっては造影剤を使ってのCTもかけるかも。)
検査と手術と、2回も麻酔をかけることになるけど、手術に万全を期す為だから頑張ってもらうしかないね!

べべちゃんお洋服を着て26.87キロでした。

【1月28日】べべの食道に腫瘍-良性の可能性大(平滑筋腫)

埼玉のI先生にCTを撮ってもらい、「大変なものがみつかってしまいました。」と“宣告”されてしまった我が家。
一旦自宅に帰り、その間に先生方が画像を再検証。
そして約束の時間にながいきさんへ。

べべちゃん、あんよの痛みも治まって食欲もあってこんなに元気なのに、こんなことになっていたなんて。。。。
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ながいき動物病院で先生方と今後の方針を相談。
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先生が、26日にN大学動物病院の、食道の手術によりくわしい先生にきいてくれて、そうしたらCT画像を送ってという事になってその日に送付。(1月27日到着)
で、まんじりともせずにN大学病院の先生からながいきさんへの電話を待っています。
今日(1月29日)はまだ連絡がきません。
(ながいきさんには何回も電話しちゃった。)

ながいきさんで手術してもらうにしても、N大学動物病院で手術してもらうにしても、手術が必要な事にかわりはないからすぐに術前・術後にあげると良いホメオパシーをヤーパンヘールさんから送ってもらってべべちゃんにあげはじめました。
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親身になってくださって、心配してくださって、すぐにご対応下さったKさん、本当にありがとうございますm(__)m
べべも私たちも頑張ります!

これは1月19日のべべちゃん。
うちは手作りのウェットごはんだから食道にほんの少しの隙間しかなくても吐出せずにちゃんと食べる事ができているんだけど、やっぱりお顔がコケてるよね。
遠くを見るお目目がちょっと寂しげだけど、どうしても載せずにはいられなかった一枚。
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以前のレントゲン(2010年8月18日・2010年12月20日他)も調べてもらったら、前から食道に腫瘍があるみたいで、
ということは【良性の可能性が大】で【平滑筋腫】かも?ということに。
良性でも手術の大変さにかわりはないけど、ガンでないっていうことは素晴らしく良い事だよね!!!!


そういえば、去年の夏頃に実家に行った時、らぶちゃんのドライフードをべべが食べちゃってすぐに吐出(トシュツ)したことが何度かあったの。
そのあろはケロッとしているから、慌てて食べ慣れないドライなものをいっぺんに食べたからかな....って思っていたけど、食道の腫瘍でつっかえて、出すしかなかったのね。

違う見方をすれば、うちがドライフードごはんだったら食べるたびに吐出するから、もっと早く腫瘍に気付いていたんだろうね。
もちろん今のごはんで良いって思っているけど、異常を認識するためのひとつの見方としてね。

食道の奥の方の腫瘍は横隔膜や肺などに隠れレントゲンでははっきりとは写らず、CTでないと確定ができないみたい。
今回CTをとらなければみつけられずにいて、そのうちに手作りご飯でさえ通りにくくなって、だんだん痩せてしまって全身状態が悪くなって気付いた時には手術もままならない......そんなふうになってしまう前に気付いてあげられたのはきっとべべにとって良い事だったのだと思うよ。
今ならまだ選べるから。

今回CTを撮る事にママは消極的だったの。
今まで健康診断のつもりでCTを撮ると何か見つかってしまい大変だったから....そのジンクスみたいなのがこわかったからね。
でもパパは元気はあるのに細くなったべべをみて「内臓になにかあったら大変だから調べてもらうんだ」って。
結果は調べて正解だったよね。

【1月25日】べべちゃんの食道に腫瘍

実は、我が家はこの約10日間とても大変でした。
べべちゃんの食道に大きな腫瘍が発見されたからです(;>_<;)

べべちゃんの数々の病気のなかで、今までのなかで最大のピンチか??....とも思われました。
あまりにも深刻でしたのでどうしたものか.....今まで載せる事ができませんでした。
いつもべべの事を可愛いと思い心配してくださっている皆さん、心からごめんなさい。

家族内で、「今は手術はしない」という今後の方向性がほぼ決まったので、経緯やどんなものなのかを載せさせて頂きます。

べべの食道の腫瘍はかなりめずらしく、大学病院でも数例の臨床しかないものですが、吐出があった場合などの参考にしてください。
 
                        2011年2月5日 記


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1月4日に獣医さんに行ってレントゲンをとった際、食道に怪しげなところがあると言われたべべちゃんです。
その時はあんよが痛くなってしまった事での通院でした。

その時に、念のため・健康診断的にCTを撮ってもいいかも....というお話しになり、
1月25日(火)に埼玉の和光動物病院さんにながいき動物病院のR先生と一緒に行ってCTを撮ってもらいました。
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べべは4回目のCT検査です。
べべはおとなしいので、造影剤を使う必要がなければ麻酔なしで撮れます。
今回もお願いしてパパが一緒に入ってついていてあげて、麻酔なしで撮りました。
先生方は「んっ?」と思われてCTをすすめられたのですが、ママ的には健康診断のつもりでした。

結果として
食道内に直径最大3.6cmくらい、長さは7cmくらい?の腫瘍があることがわかりました。(後日、腫瘍はほぼ円形であることがわかりました。)
腫瘍が大きなところでは、空間はほんの数ミリしかありません。
画像の、緑の線が腫瘍の最大直径(36mm)です。
その○の、11時方向に黒い部分がありますよね?
それがべべちゃんの食道の空間部分です。
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通常、こんな状態で吐出(トシュツ/胃液が混じらず嘔吐とは異なる。)しないなんて不思議というかありえないらしいです。
ほんの数ミリしかない空洞部分を、なんとかごはんやお水が通っているのです。
食道は軟部組織ですのでなんとかごはんやお水を通してくれているのでしょうか。
腫瘍の形状が、全体的にべったりとくっついているのではなく、一部だけくっついていて、あとはブラブラしているのでしょうか。

こんななので、昨年の2月24日にはクリスマスのごちそうのハンバーガーを吐いたり
1月3日にはお肉を吐いたり(吐出)したのだとはっきりとわかりました。
※2回とも食べてすぐの吐出で胃液はまったく混じっておらず、白い泡にくるまれていました。

こんななのに頑張って一生懸命生きて、ごはんを食べてくれるべべちゃんは奇跡の子です。


腫瘍は、最大直径36mmくらいで、CT画像より長さは70mmくらいと予想されます。
レントゲンでみると胃につながる少し前のこのへんです。
横隔膜のところなので見にくいですが、先生方はちゃんと異変に気付いて下さっていたのです。
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この腫瘍について、箇条書きします。
●良性にしろ悪性にしろこのままではさらに大きくなってごはんが食べられなり吐出(トシュツ)してしまう。
が、手術はとても難しい。
●平滑筋肉腫か、軟部組織肉腫かも?(転移ではなく新しくできたガンか平滑筋腫/良性の腫瘍)
●病理的に良性であっても、臨床的には場所が悪いので悪性と同じでとるしかない。
●良性かも知れないが、ほおっておくとおそらくどんどん大きくなるので、口からごはんや水を摂取できなくなる。
胃にチューブを入れて栄養をとることはできるが感染を起こすとあぶないし、入れ替えの度に麻酔が必要。
犬で長期間胃にチューブを入れるのは感染の危険があり非現実的である。
●食道には迷走神経が走っている。
腫瘍が大きくなることによって迷走神経を圧迫したり、他の臓器を圧迫することもある。

手術は
●食道に全体的にくっついていると、7cmくらい食道を切って、胃を持ち上げ再建。
食道はそんなに伸びず、かつ周りに支持組織がなく、ブランと垂れてるホースのようなものなので安定しにくい。
(くっつきが悪く回復が遅い。手術後数日はちょっと吠えてもだめ。)
●腫瘍の一部だけがくっついていてブラブラしている可能性もあるのでそうするとまだずっととりやすい。
●腫瘍が食道内の粘膜からできていると切除は大変。
食道の外にできていてそれが食道を圧迫しているのならまだやりようがあるかも。
●開胸手術で、とても大変で時間のかかる手術である(肝臓や肺や脳の手術より大変というか、通常は食道はさわれない部分である)
●命の危険がある。まして14歳8ケ月の老犬なので。

術後は
●数日はかなり痛い。
●5日位の絶対安静が必要で24時間管理が必要。(今までのように泣くからといって家には帰れない)
●手術が成功しても、うまくくっつかなかったり、感染して膿んでしまうこともある。
そうなってしまったら手だてがない。
●つなげた食道が後遺症で細くなって閉塞することもある。
●また腫瘍ができることもある。
●食道には迷走神経も走っているのでとにかく難しい。
●大学病院だと。術後の管理がしっかりできるのと、手術後に必要であればそのまま1度だけ放射線治療をするなどもできる。

明日、色々他の先生とも相談してくれて、そのうえで相談して方向性を決めることになりました。

そんな重大な事が起っていようとは知る由もない姉妹。
パパだってママだってそんな事思ってもいなかった。。。。
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他の所見としては
●腎臓左に結石っぽいものがあるが、心配なさそう。
●変形性脊椎症や股関節はひどい。
●マイボーム(右目)が大きくなって目やにがでるようになってしまったが、とりあえず目薬だけにして、もしも手術をするならその時に処置する。


べべちゃんって、強いよね。
普通だったら食べられないって。(吐出してしまう)
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今までたくさんの病気になったけど、強さと頑張りで全部克服してきた。

今回は今までとは違って八方ふさがりだけど、奇跡を起こしてくれるかな。
パパとママは、べべちゃんに美味しいものをこれからもお口からニコニコして食べて欲しいよ。
その為に全力を尽くすよ。
なるべくなるべく痛くないよう、苦しくないようにね。

べべ、大変だけど何とか乗り越えようね! 一緒に頑張ろうね。